ICU、朝のプレゼンテーション

獨協医科大学越谷病院救命救急センターでの臨床研修

ICU:朝回診でのプレゼンテーションのポイント

アクティブな問題リストを作成、問題ごとに解決法とプランおよび進捗について報告する。
問題解決の評価(うまくいっている、なかなか効果がでない、障害が生じているなども報告)

データの見方
異常、正常だけを説明するのではなく、異常な場合は想定される原因と異常値に対する対応(様子を見る、治療する、さらに検査を追加するなど)について説明できるように準備をしておく。

アイデアの記録:あなたの授業をISDするーbefore and after

某大学看護学部のコンサル・メモ。

教員が日頃感じている課題は、
1.100名の学生を対象とした授業の方法を改善したい。
2.科目の構成をどのように組み立てるのかを学習したい。

前者はキャロルの時間モデルの紹介とのその実践ということで、
後者は科目をISDするということと理解。

その基本となる理論は以下に網羅的に解説されています。

http://www.gsis.kumamoto-u.ac.jp/ksuzuki/resume/books/1995rtv/rtvcont.html

10月に教員を対象としたミニ・ワークショップを行う予定ですが、そのタイトルは
「あなたの授業をISDする:before and after」

上記の資料を事前学習資料とし、WSではまず知識の確認、ついで自分の担当授業で改善したいと考えている問題点を
あげてもらい、その解決策をISDで考える。

30+アルファの参加者を4名のグループに分け、キーパッドを用いてインターアクティブに進行する、というのが
基本的なアイデアです。

当救命センターにおける二次救急医療のシステム設計

地域救急医療の問題点、当院の課題、当救命センターの新設計、現実的なリソース、臨床研修、病院前救護の強化をバランスよく解決できるシステムを考案中です。

ここ数日、見えてきていますが、頭の中のシステムのキーポイントは、

救命救急センターという「場」を活用すること、
患者・家族、救急隊、医師、看護師、コメディカルなど多様な登場人物のコミュニケーションととらえること、
コミュニケーション学的に、ノイズを除去することで意思伝達を効果的・効率的にすること、
事例を登場人物すべての「学習の機会」ととらえること、
患者中心の医療・ケアを提供する、を共通のミッションにすること

技法としてはISDの応用になります。

と、自分の覚書として・・・

医療者にとってFacebookとはどのようなツールなのか?

今日は日経メディカルの取材を受けました。

取材の趣旨は、
・・・「医師が始めるSNS(仮)」という記事を企画しております。
その中で、医師のFacebook活用についての事例を探しており・・・
ということで、僕のところに。

対話することで知識は生まれるという学習理論・発達心理学がありますが(そしてこれこそがシミュレーション医療学習、
デブリーフィング・振り返りによる学習者・コンテキスト中心の学習のコア)、今日は記者のNiwaさんとの対話を通して
Facebookのツールとしての有用性について考えてみました。

すでにFacebookに書きましたので、そこから引用すると、

医師のSNS利用について、日経メディカルの取材を受けました。対話しながら考えたのは、Twitterのタイムラインは大量の情報(質を問わず)が
流れる揚子江
Facebookは学会での会話(発表での質疑ではなく、フロアでの会話、ロビーでの会話、懇親会場のでの会話)のようなもの。学会で初対面だと
名刺交換するのと同じく、Facebookも名刺としてプロフィールを交換します。といえば、トラッドな医療者もFacebookに参加しやすいのでは、
と思います。

ということと、

Facebookは「野中のSECIモデル」のS(ワイガヤ)に相当すると思います。オンラインでsocializeし、問題の在り処について意見交換しておくと、
face-to-faceでイベントを開いたときにE、課題設定が容易になります。オンラインとフィジカルをブレンドすることで知識創造の効率化が図れる、
だから早いところFacebookに参加したほうがよいよ、というメッセージになりました(日経メディカル)。

ということ。

医療の改善においてもFacebookなどのSNS、活動のログとしてのブログ、仮説形成・課題設定のためのフィジカルなミーティングなどを
ブレンドする必要があります。

ツールと場をうまくファシリテートし、効果を最大化するファシリテーション能力をどのように学習するか?も大きな課題ですね。

110619アドバンストICLSコースと医学生のための「総合診療・早分かりコース」

この話には3つのエピソードが絡んでいます。

2年前にAMLSをホノルルで受講し「なかなかいい教材だな」と思い、心肺蘇生や外傷コースではカバーされない臨床推論+処置のプランニング能力を高める教材ととらえ、
昨年10月にAMLSインストラクターコースを受講し、今年モニタを受けAMLSインストラクターになりました。

ICLSコースは自由度が高い分、コントロールするのが大変だし、そこが面白い・・・
ACLSコースは教材のコントロールは容易、でも教える内容はコントロールできない・・・
そのいいとこ取りがアドバンストICLSコース、しかも非心停止(内科疾患、外因疾患)シナリオも取り入れられる。

シミュレーションを指導していて思うのは、学生時代、早い段階で総合診療・救急診療のエッセンスを学習していれば、シミュレーションはもっと楽しくなるし
もっと高度な演習ができるということ。

上記が伏線となり、医学生のための「総合診療・早分かりコース」のアイデアが誕生しました。

昨年の夏以降、断続的に取り組んできたacute assessment & actionコースと、AMLSの基本をミックスした教材です。

いいね!と自分に◎

110613の記録

救命救急センター運営委員会
 新しいミッションを提示。ニュアンスを変更し記述することに。 
 7月から開始する新しいトレーニングプログラムに採用してよいとのこと。

流山愛友会記念病院の医療連携の方に参加いただき、トータルケアカンファレンス施行。
その後ラウンド。