2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「トレーニング症候群」と「ネガティブトレーニング」

この言葉はニコニコ動画で見た「テネリフェ空港事故」の番組の中で聞きました。シミュレーションなどで仮想のトレーニングのし過ぎによる現実・非現実の区別があいまいになる状態を言うようです。これ、実によく経験します。トレーニングのし過ぎではなくて…

テネリフェ空港ジャンボ機衝突事故

これは1977年に発生した航空機事故で、2機のジャンボ機の乗客・乗員583名が犠牲になりました。この事故がきっかけになり、いまではCrisis Resource Management(CRM)として知られるノン・テクニカルエラーを防止するチーム訓練が発達しました((かつてはco…

ニューズウィークの特集・おすすめ

クラウド化・知的生産革命、お勧めの記事です。 とくにコンピュータ倫理を確立した哲学者(と紹介してあります)、ルチアーノの記事が秀逸です。 難しいですが・・・情報としての知識の価値が急落する中、人がface-to-face、それも協調的に行う学習の理解と…

SimEXPO2009招待状をアップしました

http://www.simclub.jp/にSimEXPO2009の招待状をアップしています。 PDFファイルになっていますので、これをダウンロードの上、印刷していただくとそのまま 招待状(無料)になります。ぜひご利用ください。

SimEXPOガイドブック

今日はSimEXPOガイドブックの構想を立てています。SimEXPOは2007年11月に第一回を開催、今年で3回目になります。過去の企画と今回のスケジュールを眺めると、コンセプトが固まり、目的・方法が明確になってきたのがわかります。21世紀になって欧米に出現した…

コースのコスト計算

昨日はアメリカ心臓協会のコースのコスト計算をしてみました。マネキンやAEDトレーナーなどの資器材の減価償却期間を24カ月と設定し、消耗品や会場費を積み重ねるとBLSの受講費15000円、ACLSの受講費35000円ではインストラクターフィーがようやく出せるか、…

「一斉講義はすべて忘れ去られる」

「リフレクティブ・マネジャー」p.233 一斉講義の引用。・・・そもそも一斉講義は産業革命がもたらした産物だとされている。18世紀のイギリスで安価な労働力として子どもが注目された。子どもたちを工場で働かせるためには、作業の方法やさまざまな決まり事…

「仕事ができること」と「成長すること」

中原淳、金井壽宏「リフレクティブ・マネジャー」光文社新書から。 p.90に成長に寄与する「内省支援」という章があります。ここを読んでいて、病院が求める「仕事ができること」(そしてそのための教育・研修)と、研修医・新人看護師が自分自身に期待する「…

タスクトレーニングとシミュレーションの区別

どこかで書いたかもしれませんが、タスクトレーニングとシミュレーションについて再考したいと思います。欧米のシミュレーション学会に行くと、タスクトレーニングとシミュレーションは使い分けられています。タスクトレーニング:人体の部分モデルを用いて…

「患者安全」を学習するためのアプローチ

「患者安全」を達成するには、「患者安全」を学習する必要があります。 それには「患者安全」を学習できる教材・ファシリテーションを設計できなければなりません。以下、その考え方をまとめてみました。キーワードは、患者安全、ベストプラクティス、コンピ…

PALSはクリティカルシンキングのトレーニングに最適

今日はPALSの2日目。 Pediatric Advanced Life Supportコースです。受講者は8名、ファシリテーターは2名。 受講者:医師3名、看護師3名、救命士2名。BLS/ACLSは心停止に対するテクニカルスキルの訓練といえます。 PALSは非心停止に対するクリティカルシンキ…

ハワイ大学医学部シミュレーションセンター(SimTiki)へのリンク

SimTikiとは2006年から交流しています。以下、SimTikiからのメッセージです。**********やっとSimtTiki シミュレーションセンター、日本医療従事者向けコースの日本語ウェブサイトが完成しました。パンフレットでは情報の得ることのできなかったコ…

「歯科診療室・患者急変対応コース」ダイジェスト版

http://www.simclub.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=2&lid=5 から配信しています。

やはり「ノン・テクニカルスキル」が重要

北海道、菅野先生からの情報提供です。 医療事故報告、過去最多のペース 10月8日20時6分配信 日本医療機能評価機構がこのほど公表した「医療事故情報収集等事業」の第18回報告書によると、医療事故の報告が義務付けられている国立病院機構や国立高度専門医療…

「患者安全」トレーニングプログラム

日本救急医学会のICLS、アメリカ心臓協会のBLS/ACLS/PALSなど、市場にはモジュール化されたコースが出回っています。一つ一つのコースは、ある限定的な状況におけるテクニカル・スキルの習得を目指しています。ICLSは、突然の心停止(病院内)に遭遇した時か…

ノン・テクニカルスキルの学習法

http://rapid-response.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-bfe4.html悩むより、まずやってみる。それを振り返ることで、行為の意味を理解する。 これが西田哲学、そしてノン・テクニカルスキルの学習の極意?今日はそう思いました。ノン・テクニカルスキ…

iPhoneでてきること、など

iPhoneを使い始めて3ヶ月が経ちます。最近、App Storeのカテゴリーのトップが「メディカル」に変わりました。その2番目にPubMedがあります。350円。 これを使うと、どこででも検索ができ、さっと目を通したいアブストラクトを選んで自分のライブラリに保存し…

「目立つ力」が示唆すること

この本の副題は、インターネットで人生を変える方法(勝間和代.小学館新書)。インターネットを戦略的に利用し、世の中を改善する方法と読みかえられます。先週土曜日にこの本を読んで、「なるほど、どうだよなー」とうなりました。で、日曜日にある全国共…

医療事故の教訓

「横浜市大患者取り違え事件」・・・コミュニケーションエラー、誤ったプロセスが進んでいたにもかかわらず声を上げることができなかった・・・目に見えないプレッシャー(Asch's conformity experiment)・・・Non-technical skillのエラー「慈恵青戸病院事…

「患者急変時の迅速対応」ラーニング・センターを開設しました

このブログはシミュレーション、医療学習について全般的な話題を取り上げています。医療安全全国共同行動の目標6「急変時の迅速対応」を担当しています。 http://kyodokodo.jp/この活動を活性化するために「患者急変時の迅速対応」ラーニング・センターとい…

SimClub/JSISHの活動 in 2007-2008

今月、韓国にKorean Society of Simulation in Healthcareが誕生します。現在、JSISHとのコラボレーションに関して対話中ですが、彼らにSimClub(JSISHの前身)の資料を送りました。 ムービーのURLです。mms://222.147.75.23/SIMCLUB 直接ジャンプしないよう…

SimEXPO2009 参加受付を開始しました

SimEXPO2009の案内と、展示会場以外で行うプログラムの参加受付を以下から開始しました。 http://www.asas.or.jp/jsish/08sim1.htmlSimEXPO2009の招待券は出展社(下記参照)から入手可能です。インターヴォイス スピーカーシステム 高研 Tel 03-3815-2354 …